美女と野獣みたー

野獣の中に良いところを見つけて愛するベルはともかく、野獣の方は結局最初から外見も美しいじゃんよ!ベル!と思いつつ、
そこどう処理するのかな?と思って見に行った。

で、ベルは確かに美しいんだけど、変わり者で村から浮いてて、
村一番のイケメンかつ腕っぷしが強い
でもガサツで無教養のガストンから言い寄られてて、それを断ってる
ベルも結局「バカはやだ」「そんけいできるひとがいい」ってアラサーの夢体現してるだけ。

ただ、ベルの生きている時代は結構ヤバくて、女子に勉強させてもムダって時代。
よく見ると学校に行ってるのも男子だけだし、ベルが洗濯機もどきを作ってそれ使って省力洗濯しながら外で本を読んでて、
それに興味を持った女の子に読み方を教えてあげているんたけど、それを見咎めて校長が洗濯機もどきを破壊するという。
で、ガストンは俺の妻になることを拒めば行く先は乞食だぞと脅す。やべーわけですよ。しかもね、その乞食は最後に明らかになるんだけど、魔女だったんです。
どうこの救いのなさ。乞食、外に家あったからね。あれたぶんちゃんと考えるとおか場所で体を売って日銭を稼ぐ女で
すよ。魔女だよーってディズニーマジックで誤魔化してるけど、福祉もない時代に、村で結婚もできなくて、つまり養ってくれる男手がなくて、
生きていくにはそれっきゃないよね。
だって女だから勉強もさせてもらえないし、仕事もさせてもらえないから。
いやこれはヤバい。
そしたら村から出ようよ、って思うわけです。ベルも今夜夕食一緒にどう?と聞かれて年に一回父さんがマルシェ(たぶんパリ?)に行く日なので断ってるくら
いだから、身の危険感じているわけです。
ベルも村からは浮いちゃってるし、本ばっかり読んでるし、王子さまに会いたいわ~!とか言ってるんだから、王子さまだか何だか知らないけど、
ガストンか乞食かしか選べない村から出ようよ!ってね。
が、しかし。お父さん年に一回のマルシェに出掛けたけど、迷って挙げ句野犬だか狼だかに襲われてますから。旅路危険。
お父さんの商売は骨董のオルゴール作りってことになってますね。パリで売れない画家やってた描写がある。
で、後の方に、まだ赤ちゃんだった頃から母親と離れて、大事に大事に育てたよ。大事にしすぎたかな?ってお父さんが言うんですよ。
まあまだ小さい子どもだったら野犬うろつく旅路つれていくの嫌だよね。近所の人にはお願いしているのかもしれないしさ。
ベルはちょうど16歳って設定なんです。まあ中学生もようつれていかんけど、16か、16ならなあ、とも思わんでもないわな。けど大事に大事に育てたら、
うっかりまだまだ子供!って思っちゃいそう。
っていう時代背景と共に物語が始まるので、教養があって話も合う王子と出会えてよかったね、ってなるんですけど、
女の現実見せられ過ぎてて、この時代だとそうかもしれないけど、確かにそういう歴史があったって知ってるけど、現在も解消されていない男女格差があって、OECDの男女格差の指数で日本は先進国中最下位って現実があってですね、疲れてるんす。映画のなかでくらい解消させて!って思った。
だがお伽噺がベースなのは変わらないので難しいんやな。でもアナ雪ではやったやん!と思うわけです。
ディズニー、美女と野獣では映像効果に力を割いてストーリーに手を抜いたの?

あとね、ベルの住む村が城塞都市で、王子の住む城に最も近く、まあ結構すぐ行けるんです。呪いがかかる前から行き来があり、というか領主だったことが伺える。この村一つであの城が立てられるほどの、あるいは中にある調度品を揃える富を提供できると思えないんです。
そもそも城を建てるのにどうやったの?っていう。
近隣の村や街からの交易の富が集中しないと無理じゃないかな?
でもベルはガストンか乞食かしか選べないようなので近隣の村とか遠そう。
あとは呪いによってそれだけ搾取されていた城から解放されたのに、村がすごく豊かになっていないとおかしいと思うんですけど、城はなんとなく維持されていたわけで、年貢とかはどこに納めるんだか忘れられていたけれど、ちゃんと納められていたのか、あるいは四半期も経ってなくてほんの2週間くらいのできごとだったんですかね、呪いは。

王子は実はファンタジーを好むような繊細な男の子だったんだけど、小さいうちにお母様を亡くされて、父王があのようにお育てに。
それを私たちは見ていることしかできなかった・・・
それが私たちが呪いを甘受する理由です。とポット婦人が解説して毒親ニュアンスを醸し出してくる場面があるんですが、
・乳母はどうした
・乳母設定がないとしても、王子がシェイクスピアを諳じる場面で、「高価な教育を受けた」と家庭教師がいたと明言している。全員毒?
・父王に逆らえなかったってことかなー

父王も早くになくなり、十代で当主の座についてしまった、という設定なんでしょうかね。
戦争とかもあった時代、繊細な気質の王子は王として頼りなく思え、しっかりしろ、威厳をもてと父から繰り返し「教育的指導」を受けたのではないかしら。王は心配で。
でもそんな繊細なところがベルにはよかったんだよね~みたいな
ベルと王子は釣り合うんだよーとあちこちで訴えられる本編でした。

でも男尊女卑の時代背景が絶望的すぎ。マイフェアレディでも上流階級の話し方を身に付けたらもはや自分で働くことができなくなってしまって、これはなんだ?っていう描写があるんだけど、意に沿わない結婚か乞食かしか生きていく手段がないっていうのは本当辛い。
移動の自由や勉強の自由、まして働いて生きていくことができてきてよかったね、って思えもするんだけど
いやいやいや現実のこの格差どうしてくれんの、そんな歴史背景は知っているから映画のなかでくらい夢見させてくれよアナ雪みたいにっていう思いもやはりあり、そんな複雑な思いに囚われる映画鑑賞体験でした。

映像効果はやはり美しく、Be a guest!の静かにっていってるのに花火とか上がっちゃう楽しさはよかったです。ハーマイオニーさいこうかわいかったです。

あーまたアニメ見ようかな~