映画:蛇にピアス考察

高良健吾が見たかったの。
そしたら、19の女の子が二股かけてウダウダする話だった!
わー。トラウマー。

ルイは生きている実感が乏しくて、だから割と生きることすらどうでもいいんだろうね。
でもそれは思春期特有の感情かなとも思う。
別に死にたい訳じゃないのよ。
だから直面して初めてどうしたいかわかるってところなのかな。

ルイめっちゃいい女なんだろうなと思った。
シバも一目惚れするくらいの。
アマは人殺しちゃうし。

どっか壊れてるんだろうね。3人とも。

アマはシバとルイの関係に気がついたんだろうね。
シバの情夫もやってただろうし、ルイのことは大事にしてやってくれって言いおいていったんじゃないかしら。
俺はどうなってもいいから、って。
で、シバはそうですか、って好きにしたと。人殺してみたいって言ってたし、めっちゃ気持ち良かったって言ってたし、マジで好きにしたと。
それで、シバは気が済んだから、ルイは大事にしてやってくれって言われたし、
結婚しようと言うという。
ルイはなにも知らなくて、ただアマと付き合ってて、愛し合ってると思ってて、流されてシバとも関係を持って。
アマ亡き後完全にシバはルイ大事にしてるよね。
前みたいなサディスティックな抱き方はできなくなっていたにせよ、ノーマルなセックスできたのでは?って思う。
シバがルイにアマとどういうセックスするの?って聞いて完全にノーマルって言ってたから。
そんなアマを手にかけたあと、アマが命をかけて愛したルイとセックスするのってアマも思い出すし、ノーマルであってももうこれでイケるでしょ。
それがシバがアマを殺している証左でもあるよね。
あとはシバがシリアルキラーでないのかルイを殺したくなるのでは、っていう線もあるけど、シバも言うてもルイが結構好きなのよ。
だってルイの刺青彫った後、最高の麒麟が彫れたから、これで彫り師やめてもいいかなって言ってるから。
そのあと店には趣味でやってたシルバーのアクセサリーが並んでる。

ルイ登場以前のシバとアマの関係を考えると、そこもパートナーだったんだと思うんだよね。
シバはアマを拾って、アマはシバになついていて、それこそ何をされても良いという関係だったんじゃないかな。
でも一個気になるのはスプリットタンだよね。
神の所業だからやらないといっていた、あれはシバがやったんだろうか?
シバがやったのは舌ピアスまでで、スプリットタンはアマがやったのかなあ?
舌ピアスの拡張まではシバがアマにプレイとしてやっただろうなと思う。

ここだけ見直した。アマが初めてルイを連れてシバのところへ行ったとき、「久しぶり」って言ってる。
シバの店の写真にはスプリットタンのものがある。
で、シバはアマの方は全然見ないでルイばかり見てる。

つまりシバは店の客やアマのスプリットタンを作ってる。自分は神の所業をやっちゃってる。
アマが開けているピアスはシバと同じ箇所。顎の3つ、左眉の3つ。
シバがやらせたにしろアマが望んだにしろ、アマが人体改造している間、シバはアマに結構興味があったはず。
アマはシバに憧れがあった。
パートナーだったって書いたけど、対等な関係ではなかったのではないか。
シバさん、何考えているのか俺でもわからないことあるって言ってたし、
実際ミステリアスに描いてあるので。

吉高由里子演じるルイも可愛かったし、高良健吾のアマにはキュンキュンしたし、シバの得体の知れない感楽しめたのでこの映画はおすすめできる。

最後のシーンはアマの子供かシバの子供かを妊娠て感じかなー。お腹抑えてうずくまっているのは妊娠初期の描写としては適切ではないと思うけど、妊娠検査薬で陽性!とかいうラストだと直接的すぎだし、その前までに生理が遅れているような?って疑って薬局で妊娠検査薬買って調べるという行動が必要になるのでその行動はルイっぽくないよね。

シバとのセックスでは全く避妊してくれている様子がないし、初期のシバにルイを気遣う感じないし、シバとは生。
だからシバの子なの?と思いきや、アマと初めてセックスするときに「お腹に出してって言ったでしょ、お腹に出さないならゴムつけて」と言っていたので、ルイに素直に従うアマからすると以降はお腹に出すなりゴムつけるなりしたはず。
で、ゴムは避妊なのでその場合99%アマの子供ではないのですが、お腹に出すのは避妊ではないので。アマの子供である可能性、あるんだな~。

ゴムに比べてお腹に出す方が面倒がないので、お腹に出すかゴムという選択肢ではお腹に出すを選んでいた可能性が高いのではないかと。
会社の後輩(男)はお腹に出そうとして失敗したって言ってたで。
シバは生かもしれないが頻度が低い。刺青彫る3-4回ですよね。
一方ルイはアマと暮らしていて、毎晩必ず一緒にいた。

ついに小説も読んでしまった!めっちゃ薄ーい小説でほんの1~2時間もあれば読めると思うので、映画見て興味出たら原作も読むといいんじゃないか。
映画ではシバさんのキャラクターが良く引き立っていた。
あと残念ながら吉高由里子はルイのかしこさみたいなのはあまり表現できていなかったかもしれない。賢そうなセリフも削られていたと思う。
savageのSじゃないの?とシバさんに言うところ、ここはシバさんとルイの距離が縮まる大事なシーンなんだけど、映画ではカット。
その代り十分首を触るシバさんとそれにエクスタシーを感じるルイが表現されていた。
あとはアマの髪を染めるシーンで「酸化させてるの、色が深く出るように」というシーン。これも冗長になったから削られたのかな。
その代りルイのモノローグはほとんど削られていないのだけど、だからこれだけ複雑な内面世界を構築できるルイは賢いんだよ、と伝えたいのかもだけど、あんまり、伝わらなかったかも。ゴメン…
だってドラマでも映画でも、結局脚本家が台詞を書いていて、状況説明とか描写は的確で細かいことが多いので、それを聞いて「コイツは賢いな!」とか区別できないんだよ、たぶん…

シバさんが麒麟を彫り終わって「彫り師やめてもいいかもな」って言うセリフとてもいいんだけど、原作ではその後「他に何ができるっていうんだよ、俺っていつも転職考えてるから、忘れて」なんて言ったりする。
原作のシバさんはミステリアス感はあるんだけど、ちょっと軽い、とっぽいおにーちゃん感がでてしまう。快楽のために後先考えず人を殺すようには全然。そういう意味でこのセリフは削ったほうが良かった。ルイの特別感が際立つし、シバさんのミステリアス感も増す。
そういう意味で映画では特にシバさんのキャラクターが良さを増している。これはたぶん作者が19だったから、大人のシバさんを描き切れなかったところにあるんじゃないかなと思う。
そこを映画製作で入ってくる大人が十分に補ってくれた。ルイとアマは19歳でそのみずみずしい魅力は十分伝わってくる。

なにより、この物語を少ない文字数、1~2時間で読み切れる量に収めてくるところに作家としての非凡な才能を感じるよね。芥川賞も取るわけだと思った。

ってわけで蛇にピアスは映画おすすめだと思います。

で、最後のシーン(ルイが渋谷の街を歩いていて、お腹を押さえてうずくまる)は小説にはなく、シバさんが単に夢の話をするシーンで終わります。これはシバさんに罪悪感があることの暗喩かなとも思う。
映画で追加されたシーンは最初の渋谷の街とつないであって、アマが死んでしまって、すっかり変わってしまった私という現実がここにあったのに、渋谷の街は変わらないかのように存在している、っていうこと。
お腹を押さえてうずくまるルイについては、これだけナマ(あるいは避妊未満の方法)でセックスしておいて、妊娠しないわけがないよ、でもそれは別のお話、という感じかなー。

とにかく、子供と一緒に見られない久々の映画鑑賞は、楽しかった!

ちなみに、私は確かアマゾンプライムビデオで見たけど、ラインナップがたびたび変わるみたいなのでここではdTVをご紹介。ドコモ会員じゃなくても登録できて、初月は無料。でもdTVのおすすめポイントは映画ではなく、実は家でカラオケができること…!また別記事にします。
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